手作りのチャーシューやローストビーフを作りたいけれど、肉をしっかり巻くのにタコ糸を使うのは難しそうだし、家にもタコ糸がないときってありますよね?そんなときに役立つ代替品やタコ糸を使わずに作る方法をご紹介します。
タコ糸でブロック肉を縛るのは何のため?
レシピを見ると、チャーシューやローストビーフを作る際にはいつもタコ糸が必要とされます。肉を縛る理由は二つあります。まず、肉の形を整えて崩れないようにするためです。そして、火を均一に通すためです。また、形が整っていると、調理後にきれいに切り分けやすくなります。
タコ糸が選ばれる理由はいくつかあります。まず、その強度です。糸によって強い力がかけられているため、頼りになります。また、熱にも強いため、料理に最適な糸なのです。さらに、綿100%でできているため、天然素材という点でも安心して使えます。ただし、タコ糸にもさまざまな種類があるため、購入時には料理用のものを選ぶようにしてください。
同じ糸でも、ビニール紐は熱に強くありませんし、料理には適していません。手芸用の綿糸も、タコ糸に比べて強度が劣り、また加工されている場合もあるため、おすすめできません。さらに、荷造り用の麻紐は麻100%の天然素材であっても、調理中に繊維がほどけて料理に混入するおそれがあるため、使用を避けた方がよいでしょう。
タコ糸なしでチャーシューやローストビーフを作る方法
タコ糸が手元になくても、チャーシューやローストビーフを作る方法はあります。
例えば、チャーシューを作る際には、肉を煮込む前にフライパンなどでしっかりと焼き目をつけることで、肉の形を崩れにくくすることができます。焼き目とは、肉の表面がこんがりとキツネ色になるまでを指します。圧力鍋を使ってチャーシューを作る場合には特に注意が必要で、鍋で煮込む際よりも肉が崩れやすくなるため、焼き目をしっかりつけることが重要です。
もちろん、料理の見た目にこだわりがない場合や、肉が多少崩れても問題ない場合は、タコ糸を使用する必要はありません。
ただし、料理はやはり見た目も重要です。肉が少し崩れていても味に変化はないかもしれませんが、大きな塊の肉を使って調理する際には、美しい仕上がりを目指したいものです。タコ糸が手元になくても、ブロック肉の形を整える方法は存在します。
爪楊枝でタコ糸を代用
タコ糸の代わりに爪楊枝を使用して、豚肉や鶏肉でチャーシューを作る方法があります。
まず、豚肉を巻き付け、肉がほどけないように爪楊枝を数か所に刺します。爪楊枝の数は多めに刺すことが重要です。肉がほどけやすくなるので、「ちょっと多いかな」と感じるくらいの数で固定すると良いでしょう。豚肉を爪楊枝で固定したら、レシピ通りの調味料を入れた鍋に入れて煮込みます。
鶏肉でチャーシューを作る場合も、同様に爪楊枝を使って形を整えることができます。鶏肉を巻き付け、爪楊枝で固定したら、調味料を入れた容器に入れて電子レンジで加熱するだけです。これでしっとりとした鶏肉チャーシューが完成します。
アルミホイルでタコ糸を代用
チャーシューやローストビーフを作る際には、アルミホイルを使用して肉の形を整える方法があります。
チャーシューを作る場合、下味をつけた肉をアルミホイルで巻き、形を整えながら調理します。アルミホイルを巻いた状態でフライパンで焼いたり、蒸し焼きにしたり、オーブンで焼いたりします。一度肉に火が通れば、アルミホイルを外して調味料と一緒に煮込むことができます。しっかりと火を通せば、そのまま食べることもできます。
ローストビーフを作る場合、下味をつけた牛肉にフライパンで焼き目をつけます。肉の表面全体に焼き目をつけるようにします。その後、二重にしたアルミホイルで肉を包み、30分以上放置します。生焼けを防ぐために、寒い季節や気温の低い日にはバスタオルで包んで保温するか、放置時間を長くするなど調整が必要です。
ローストビーフをアルミホイルで包むことは、肉の形を整えるだけでなく、余熱でじっくりと火を通すためでもあります。これにより、ローストビーフがしっとりと美味しく仕上がります。牛肉の温度をゆっくり上げることも、美味しいローストビーフを作るためのポイントです。
ラップでタコ糸を代用
下味をつけた肉をラップで包み、電子レンジで温めると、肉の形が崩れにくくなります。この方法は、豚肉や鶏肉でチャーシューを作る際に特におすすめです。アルミホイルと異なり、電子レンジを使用するため、調理時間も短縮できます。
電子レンジだけで調理することもできますし、一度肉の形が整ったら、フライパンで焼き目をつけたり、鍋で煮込んだりと、さまざまな方法で調理を進めることができます。
電子レンジを使用して作る鶏肉チャーシューは、肉がパサつかずしっとりとした食感に仕上がります。また、冷めても美味しいので、お弁当のおかずとしても最適です。
クッキングシートを使ってタコ糸を代用
豚肉や鶏肉でチャーシューを作る際に、クッキングシートを利用して肉の形を整えることができます。
まず、下味をつけた肉をクッキングシートで包み、両端をくるくると巻いてキャンディのような形に整えます。この状態で電子レンジで加熱すると、肉が形を崩さずに調理できます。しかし、ある程度加熱した後にクッキングシートを取り除き、さらに煮込んだり、フライパンで焼き目をつけたりすることも可能です。
ポリ袋を使ってタコ糸を代用
簡単なローストビーフの作り方に、ラップとポリ袋を使った方法があります。ただし、ポリ袋は耐熱性のものを使用してください。
まず、下味をつけた牛肉にフライパンで焼き目をつけます。肉の表面全体に均等に焼き色をつけるように心がけてください。肉の表面が焼けたら、粗熱が取れるまで待ちます。その後、ラップで肉を包み、空気が入らないようにします。次に、ポリ袋に入れて、できるだけ空気を抜いて密閉します。
鍋にポリ袋が浸るくらいの水を入れ、沸騰したら火を弱火にして、ポリ袋を入れます。3〜5分間、弱火でゆでた後、火を止めて鍋に蓋をします。その後、15分ほど放置して余熱で火を通します。肉を切る前に、ポリ袋から取り出してしっかり冷ますことを忘れずに。熱いうちに切り分けると肉汁が流れ出てしまう可能性があるので、しっかりと冷ましてから切り分けましょう。
ポリ袋の代わりに、ジップロックを使用しても同様の方法で作ることができます。
タコ糸の代用品まとめ
レシピに「タコ糸で肉を縛る」という記述があると、手作りするにはハードルが高く感じられますよね。しかし、こちらでタコ糸を使わなくても、チャーシューやローストビーフを作る方法をお伝えしたので、ハードルが少しは低くなったのではないでしょうか?身近にある材料を使って、見た目も美しく、味も美味しいチャーシューやローストビーフ作りに挑戦してみてください。
もし本格的な見た目のチャーシューやローストビーフを作りたい場合には、スーパーの精肉売り場にチャーシュー用の網が置いてあることもありますので、そちらを利用してみてくださいね。